読書メーター 「采配」 著:落合博満

野球を題材にした人間心理に関するビジネス書

「オレ流」と称されることの多い独特の言動で、自他共に「嫌われ者」と認める落合博満氏が、日本プロ野球中日ドラゴンズの監督に就任し、考え、行動し、結果を残した過程を綴る一冊。

常識から考えると破天荒ともいえるそれらの「采配」が、どういった思考過程を経て実行に移してきたのかをつまびらかに解説し、それでもなお「他人の考えていることはわからない」と認め、その上で「腹のうちを見せない」ことを武器にしてきた氏の手腕には、大いに得心させられました。

本書はビジネス書の例に漏れず、目次だけで趣旨が理解できたり、要点を太字で強調されたりなどの装丁はされていますが、内容自体には飾り気がなく、ハードSFのように淡々と書き連ねられている文体には、とても好印象を持てました。

より積極的に「嫌われ者」であろうとした落合博満氏に近しい中日ドラゴンズファンよりも、むしろ中日ドラゴンズと一定の距離をおいている野球ファンのほうが楽しく読める一冊かもしれません。


読書メーター 2016/11/03

読了

ダンジョン飯九井諒子)3巻

WizardryTRPGと料理が好きな自分には最高の一冊。中でも、クラーケン(巨大イカ)を仕留める際に、ファンタジー魔法の設定と料理の知識を活かして戦うシーンが最高でした! 序盤で別れて再登場した元パーティメンバーの女ドワーフ「ナマリ」の名前には、なにか謂れがあるのでしょうか(Wizardry外伝 #1に、ドワーフ専用防具の「ナマリのこて」がでてきたので)。

火星の人(アンディ・ウィアー)上下巻

映画「オデッセイ」の原作にして、傑作ハードSF。有人火星探査計画中にたった一人で火星に取り残され、地球に帰還するためのものが何もない(と思える)ところから、現代でも実現可能な科学と植物学の知識で生き延びるためのプロセスが最高です。語り口も軽妙で、ハードSF特有の硬く読みづらい説明も、主人公の手記という形で平易で俗っぽく、時にはジョークを交えて解説した試みは素晴らしいの一言でした。

刀語西尾維新)全12巻

平易で読みやすい文体の中に、ユーモアと「情景のわかりやすさ」が同居していて、飽き性の自分でも驚くほど短時間で全巻読了。アニメ版から入って原作に興味を持ったのですが、読後感のよさを映像脚本に起こすというのは並大抵の努力ではないのだろうなあ。という別の発見もあり、非常に勉強になる本でもありました。

不問語(西尾維新

脚本つきのドラマCD。本文単体でもきちんとした読み物になっていて、ドラマCDで本文を声優さんが朗読してくれるというもの。要するに家庭で楽しめる朗読劇なのですが、特に小山力也さんの低音ボイスが渋くハマっていて、読後感も聴き心地もよかったです。

私と悪魔の100の問答(上遠野浩平

セカイ系を下地にした心理学の本。上遠野サーガのひとつとして読むと肩透かしをくらうかもしれませんが、心理学に触れるなら「マンガで分かる心療内科」の次くらいに取っつきやすいと思います。ただ、やはり上遠野先生の著作はそれ単体ではやや把握しづらいので、いろいろな意味で上級者向けとも言えるのではないでしょうか。

無傷姫事件上遠野浩平

戦地調停士シリーズの第六作。これまでのファンタジーを題材にした「事件」「ミステリー」としてはやや消化不良気味に感じたものの、世界観設定の根幹に関わる重要なストーリーを、人間心理学を上手く用いて書かれており、とても読み応えがありました。シリーズ第一作の殺竜事件を読んだのは20代前半の頃だったので、本作に触れて今一度読み返してみたくなりました。

いま読んでる

ksックパッド「あまりもの野菜の簡単カレー炒めと炊き込みご飯」

材料(2人前)

  • 火が通りにくい野菜のみじん切り(一例)
  1. キャベツ、ブロッコリーの芯
  2. 大根の葉や皮
  3. 人参やかぼちゃの皮
  4. じゃがいもの切れ端 など
  • 火が通りやすい野菜のザク切り(一例)
  1. しなびたキャベツ、レタス
  2. あまったキノコ
  3. ネギやたまねぎの切れ端 など
  • 肉類(豚肉、牛肉、鶏肉、魚缶、冷凍シャケ、ソーセージ、なんでもOK)を少量
  • サラダ油、カレールー(市販品)ひとかけら、味塩コショウ

つくりかた

  1. 野菜と肉をあらかじめ切り分け、使用するフライパンから溢れない程度にボウルに移す。
      火が通りにくい野菜と通りやすい野菜は分けておくと調理しやすい。
  2. フライパンに油を引き、火が通りにくい野菜を強火で炒める。
  3. 野菜が柔らかくなってきたら中火にし、火が通りにくい野菜と肉類を炒める。
  4. 肉に火が通ったらカレールーを入れ、少量の水(もしくはみりん)で溶かしつつ炒める。
      この時には弱火にし、カレールーが焦げ付かないようにしながらかき混ぜる。
  5. 味塩コショウで味を微調整し、完成。
  6. 完成品を米と一緒に炊き、和風だしでカレー風味の混ぜご飯にしてもおいしい。

できあがり

できあがり

人参皮ごと、ブロッコリー芯ごと、玉ねぎ、りんごの皮と芯、ひき肉で作りました。
甘辛でおいしい。

できあがり:混ぜご飯

2人前と米2合に、和風だしを入れて炊き込みご飯にしました。
チャーハンとは一味違った風味でおいしかった。